Archive for 8月, 2010
途中経過その2
「
まさに引越し直前のご多忙の中、容子さんが清水さんに連絡を入れてくれました。
「今回の件では大変ご心配をお掛けしております。確かに、球根は、24日に到着しておりますが、今は税関のクリアランスで少々手間取っています」
どうやら通関のために、今少し、書類と手続きが必要な様子です。
「水曜日のフライトに乗る直前まで、どうにかやってみます」
ほんとうに、時間ギリギリの勝負になってしまいました。容子さん、お手数をおかけしています。どうか、どうか、よろしくお願いします。スムーズにいくよう、日本からも祈りと応援を送ります!!
ブログ屋番頭
」
途中経過
「
バミューダのハミルトンに24日午後9時ごろ到着予定だった球根たち。
しかし、バミューダ時間26日夜になっても、まだ容子さんのところに到着の連絡はないそうです。
容子さん、税関への問い合わせのために、現在、清水さんに荷物の追跡番号を確認中です。
最後までドッキドキものですね……。
ブログ屋番頭
」
プレート製作記録(6) 8月24日
8月24日(火)
今朝、めでたく、プレート資金が到着しました!真吾さん、お忙しい中、お振込みどうもありがとうございましたm(_ _”m)
こちらに到着した金額は$346.87で、その後にコミッションが$6.00引かれていますので、現在、皆さまのご好意から、$340.87を預からせていただいています。
その中から今日は、ミルトン・ヒルさんに、50%のデポジット($250)をお支払いしておきました。「今日からさっそく製作に取り掛かります。」とのことで、私が離島する日までに完成させたいと仰ってくださっているのですが…すごいバイタリティですね(*^o^*)
そして、今日はなんと、「日本のファンタジスタの皆さまへ」と、またまたステキなプレゼントを作って持って来てくださいました。素材はバミューダ・シーダとマザー・オブ・パール(真珠貝)です。これも取り敢えず、今は私が預からせていただいていますが、全ファンタジスタ共有の記念品です(o^-‘)b
容子
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容子さんの日記にありますように、皆様のご好意でお寄せいただきました募金を使わせていただき、真吾さんがバミューダに送金を行ないました。こちらのページで、会計報告をしております。
ブログ屋番頭
」
うひゃぁ~
飛んでますねぇ、フローリアン!
今頃きっと空を飛んでますよ、僕らのファンタジーを乗せてビューン。
なんだかめちゃくちゃ嬉しいな。
行っけぇ~真っ青なバミューダへ!!!
やぎゅうしんご
清水さんから……
「
今日(8月21日)、清水さんから真吾さんに送られた「届きたてほやほや」のメールです!(抜粋)
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真吾さん
2次審査の線虫検査が通ったと先程、連絡がありました。
バンザイですね。良かったです。
バミューダのハミルトンに24日の午後9時に着く予定です。
ただし、ニューヨークを経由するので、そこの空港でもう一度、植物検査が行われるかもしれないとのことです。
もし、検査が行われれば到着が遅くなるとのことでしたが、予定より遅くなったとしてもほぼ間違いなくバミューダにフローリアンが届けられると思います。
容子さんの手元に届かない限り、油断はできませんが僕もこれで少し安心しました。
あとは、容子さんの手元に届くのを待ちましょう。
それでは、また。
清水 徹
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やりました! 皆さんの祈りが通じましたね! 清水さんと容子さんのこれまでの労苦が実を結んだのです! 検疫所での手続きがスムーズに進まずストレスを感じたこともあったようですが、そんななかでもよく頑張ってくれました。
本業がお忙しいなか(特に8月は球根出荷の最盛期)、大きな情熱を注いで相次ぐ問題を解決した清水さん。
引越し準備や子育てをこなしながら、知性と行動力を駆使して専門外の難局をみごと突破した容子さん。
ほんとうにありがとう。
おふたりに最大限の賛辞を送ります!
ブログ屋番頭
」
続・球根 ~その4~
「
バミューダへの球根輸出が、いよいよ大詰めを迎えています!
バミューダで発給された輸入許可書は、早速、清水さんから日本の植物防疫所に提出されました。あとクリアすべきは、植物検疫証明書の発行を残すのみとなりました。
その最終段階に向けて、清水さんは8月17日に、我らがフローリアンを、通関業者へと送り出しました。
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植物検疫証明書を発行してもらうには、検疫所で検疫を受けなければなりません。まずは一次審査(球根表面に害虫が付いていないことを調べる検査)が行なわれ、これに合格したとの報告が、8月19日に清水さんのもとに届きました。(拍手!)
しかし、この最終段階も、これまでのさまざまな局面と同じく、一筋縄ではいかないようです。線虫検査はすでに民間業者によって完了していると思っていましたが、検疫所でも検査を受ける必要があることがわかり、二次審査として線虫検査を受けることになりました。この検査には1~2日を要するとのことです。
検疫所での検査について清水さんが真吾さんに報告したメールには、こんな一節がありました。
後は、検疫所からの検疫の結果を待つのみです。
これが通らなければ今までの苦労が水の泡になりますので真吾さんも祈っていてください。
そして真吾さんもこう言っています。
うわぁ・・・ホント天に祈る気持ちだ。
神様・・・
フローリアン、がんばれ!! みんなでいっしょに祈りましょう!
ブログ屋番頭
」
プレート製作記録(5) 8月11日
8月11日(水)
本当は、今週の月曜日(9日)にミーティングの予定だったのですが、日頃のハードスケジュールがたたったのか、リチャードソンさんが体調を崩されてご欠席だったため、今日は仕切り直しをして参りました。
でも、月曜日には、マスターワークスが外注している、デザイナーのミルトン・ヒルさんとお会いして、ゆっくりお話することができました。この方は、バミューダ・シーダの彫刻を専門になさっているそうです。
さてさて、では、今日のミーティングの報告です。まず、デザインの件。実を申し上げますとこれは、なんと、月曜日にミルトン・ヒルさんにお会いした時点で、ワタクシメが考えることになってしまっていたのでございました(汗)。私が「デザインは、どのようなものをお考えですか?」とお伺いすると、「私はただ、注文通りのものをお作りするだけですので、細部はこちらで考えますが、基本的なデザインはあなた次第ですよ。」と言われてしまい、ちょっと冷や汗…だったのですが、でも、どうにかしないとどうしようもないので(笑)、大まかな構想を前日に頭の中でまとめて、実際のデザインは当日その場で、リチャードソンさんと一緒にメモ用紙に(爆!)描かせていただきました。
リチャードソンさんがお考えになっていたプレートの案は、表と裏にそれぞれ違うデザインを…というもので、写真中、上(表用)がリチャードソンさん、下(裏用)が私が描いたものです。
サイズは12インチx19インチ(約30センチx48センチ)ということになっていますが、これは私のアイディアで、微妙に“黄金比(1:1.618)”を意識しています(*^o^*)
プレートに彫り込む絵は、やはり、ジョンレノンに関連したものにすると、後々、肖像権関係でもめる恐れも…ということで、無難に、お馴染みの“ダブル・ファンタジー”の柄で落ち着きました。絵の横に入っている文言も私が勝手に書いてしまったのですが、これで大丈夫でしょうか…?内容は、「柳生真吾とその仲間、日本のファンタジスタから寄贈のフリージア。ファンタジスタは、1980年にジョンレノンがここで出会った“ダブル・ファンタジー”という幻のフリージアを探し続けています。」…的なカンジです(汗)。 (「柳生真吾とその仲間」との言葉は、Lin Dioさんとのやり取りの中で生まれた表現でした!)
リチャードソンさんの方の文言は、「ジョンレノンのバミューダ来訪記念」となっています。
それから、グッド・ニュースです♪デザイン画(単なるメモ?汗)をご覧いただいて、もう既にお気づきかと思いますが、日本語で、“夢は現実”を入れることも可能だそうですよ(嬉)!
あと、余談ですが、私、ミルトン・ヒルさんからプレゼントをいただいちゃいました。私とのミーティングに備えて、日本をモチーフにして、バミューダ・シーダで懐刀を作っておいてくださったんですよ~♪
容子
」
続・球根 ~その3~
「
植物検疫証明書の発行は可能となったものの、その前提となるべき線虫分析レポートは、検疫所では行なわないと言われた清水さん。この事態をどう打開していったのでしょう。
「植物検疫証明書」というものは政府が発行する証明書なので、どうしても検疫所抜きには考えられません。しかし、「線虫分析」という検査は、必ずしも公的機関でなくても、民間の検査機関でも行なわれているのです。
清水さんには、該当する民間検査機関の心当たりがありました。そこで、清水さんはふたたび容子さんに尋ねます。「バミューダから送ってもらった線虫分析レポートの書式に記入・署名するのは、民間の検査機関でも大丈夫でしょうか」と。
容子さんはバミューダ植物園に質問をして確かめました。そして「検査機関は民間の企業でもかまわない」との返事をします。
清水さんは、東京にある民間の線虫検査機関にレポートの書式を提出し、検査を依頼します。いくつかの質問事項のやり取りを経て、検査が実施されることになりました。
そして、無事検査が終了し、レポートがバミューダ政府に提出されました。
すると、その内容が了承され、めでたく植物輸入許可書の発行と相成ったのです。どれほど紆余曲折を経た末の発行だったか、このリチャードソンさんの笑顔が物語っているのではないでしょうか。
やりましたね、清水さん! やりましたね、容子さん!
さあ、あとは、日本の植物防疫所に植物輸入許可書が届き、それに基づいて植物検疫証明書が発行されれば、輸出の準備が整います。楽しみに待つことにしましょう。
ブログ屋番頭
」
プレート製作記録(4) 8月6日
8月6日(金)
前回の日記からかなり間が空いてしまいました…と申しますのも実は、前回の日記を書いた頃から昨日まで、またリチャードソンさんと連絡が取れなくなっておりました。なので、ちょっと焦った私は、先月の20日頃にマスターワークスのバターフィールドさんに会いに行ったのですが、「プレートの件は、政府が承認しないとこちらでは動きようがないから、先にリチャードソンさんと話をつけて貰わないと…ところで僕、来週から2週間ホリデーなんだ♪」と言われる始末で…トホホ(泣)。
バミューダでは今年は、7月の29日と30日が“カップマッチ”のホリデーだったのですが、例年、そのホリデーがある週は月曜から金曜まで通しで休暇を取る人が多く、いわゆる日本の“お盆”のようなものでしょうか、島全体が停滞状態になります…ということで、リチャードソンさんも例に漏れず一週間お休みで、物事がなかなか前に進まない日々が続きました。
でも、昨日は、本当にビックリ!…の逆転劇が(驚)!8月に入って焦りが益々増してきた私は、今週は毎日ずっと、まるでストーカーのようにリチャードソンさんに電話しておりました。でも、何度掛けても留守電ばかり。なので、昨日は球根の件でも植物園のラボに行く用事がありましたし、とにかく張り込みに行ってみようと決心して、さて、そろそろ家を出ようかな…としていたところに、なんと、リチャードソンさんから電話が(驚)!そしてやっと、実際にお会いして、プレートの件でゆっくり話し合うことができました。
その結果、プレートのデザインは、マスターワークスが外注しているデザイナーさんにお任せすることに決定。9日には、デザイン決定前にこちらの意向を伝えるべく、その方とリチャードソンさんと私の三人でミーティングを行うことになりました(^-^*)
容子
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文中「なんと、リチャードソンさんから電話が」 とありますが、まさにこのときこそが、あのビッグ・ニュースが容子さんに伝えられた瞬間だったのです!
ブログ屋番頭
」
続・球根 ~その2~
「
容子さんからの報告に基づき線虫検査レポートの不明点について日本の植物防疫所に回答した清水さんは、先方から意外な返事をもらいました。
「植物防疫所では線虫検査をすることができない」
それまで、防疫所との間でやり取りをして、書類の要件を煮詰めてきたはずなのに……。清水さんは「これまでのやり取りはなんだったのか」と思います。
防疫所が言うには……
- 日本政府とバミューダ政府の間で、輸出入の際に植物検疫証明書を提出する取り決めはない。だから、植物検疫証明書は提出しない。
- 線虫分析レポートも、同じく政府間の取り決めはない。だから、防疫所で検査をして署名することはしない。
……とのこと。
困った清水さんは、容子さんに尋ねます。「取り決めがないのなら植物検疫証明書も線虫分析レポートも必要ない」という考え方で輸入可能になるかどうか問い合わせてほしい、と。
バミューダ当局の返事は「ノー」でした。バミューダ側にしてみれば、取り決めの有無が問題なのではなく、虫や病気のついた球根の入国を阻止することが主眼点なのです。容子さんは「小さな島国だからこそ、この種の手続きには敏感になるのかも」と思いました。
清水さん、どうすればよいかわからなくなってしまいました。そして通関業者に相談します。
すると……
「バミューダ政府から日本の当局に対して、線虫分析レポートと植物検疫証明書が必要であるという、正式な依頼の文書が提出されれば何とかなるのではないか」
……とのアドバイスでした。
さあ、ここにきて大事(おおごと)となってきました。幻の黄色い花への想いから始まった私たちの活動が、国家の政府レベルの手続きがからむ話になったのです。
もちろん、こんなことでひるむ容子さんではありません。専門機関にかけあい、その結果、バミューダ政府のレターヘッドに印字され、しかるべき責任者が署名した、正式な文書を取り付けたのです。
6月27日のイベントのトーク・ライブでは、このあたりの状況が明かされました。
イベントでは、バミューダのビデオも上映されましたよね。容子さん、ビデオの撮影も、納得いくまで数十テイクも撮るほどのがんばりだったのです。その裏でこんな大仕事をしているとは、私は少しも知りませんでした。気軽にいろいろ撮影を頼んでしまいましたが、どれほど大変だったでしょう。ひとつでも大変な仕事をふたつ同時にやってのけたとは、そのパワーに驚かされるばかりです。
でもご本人は「自分ができる範囲のことを、ゆる~いカンジで進めて行ってます」と、サラリとおっしゃるのです。
この件では、容子さんのご愛息オースティンくん(愛称オーちゃん)もひと仕事してくれました。容子さん曰く「バミューダ政府のオフィスにも、オースティンと一緒に登場すると、皆の顔が緩むので(笑)、結構助かって」いるのだそうです!
さて、容子さんから文書を受け取った清水さん、輸出入の流れをようやくつかむことができました。
- 線虫分析レポートをバミューダ政府に提出。
- 提出した線虫分析レポートをバミューダ政府が満足のいくものと判断すれば輸入許可書を発行。
- その輸入許可書を受けて日本政府(検疫所)は植物検疫証明書を発行。
この順序で手続きを踏めば、輸出が可能になりそうだということでした。
日本の植物防疫所は、この正式な文書を受けて「植物検疫証明書は発行可能」との返事を清水さんにしました。しかし、線虫分析に関する言い分は相変わらずでした。「防疫所ではできない」と言うのです。
「植物検疫証明書は発行可能」となっても、そもそも線虫分析をすることが手順の出発点になっているのですから、それができなければ検疫証明書も発行できないのではないでしょうか。
さあ、どうしましょう、清水さん。
つづく……
ブログ屋番頭
」