続・球根 ~その1~
「
1stステージでファンタジスタたちは、「ファンタジー」という名で売られていたフリージアの球根を探し出し、輸入しました。このとき、真吾さんや竹下さんたちが頭を悩ませたのが……
検疫
……の問題。
このときの経験が身にしみていたのでしょう、今回、真吾さんは、かなり早い時期から輸出手続について調べていました。このとき頼ったのが、日本一のフリージア球根生産農家の清水徹さんです。
清水さんは、通関業者に確認のうえ、「輸出の件は基本的には問題ない」との返答をくれました。この返答は、真吾さんが「青いバミューダに黄色い花を!」プロジェクトに踏み切るための大きな力となりました。
ただし、その通関業者は、バミューダに支店を持っていないことから「輸入側(バミューダ植物園)に輸入の経験がないと検疫などの問題でスムーズに事が運ばない恐れがある」とのアドバイスを残しました。
そこで、バミューダの輸入事情について調べなければなりません。ここで登場するのが、そう、あの頼もしい容子さんです。
容子さんは、お忙しいリチャードソンさんの張り込み(!)を続け、なんとか輸入手続きの書類を入手してもらいました。そしてわかったのが
- 植物輸入許可証
- 線虫分析レポート
- 植物検疫証明書
の3種類の書類が必要だということ。
どうでしょう、この用語。一般の人には聞き慣れない専門用語ばかり。しかも容子さんが入手した書類は英文です。普通の英和辞典には載っていないこれらの専門用語を調べ上げ、容子さんは清水さんに、上記のことを明確に報告したのです。
清水さんはこれをもとに、日本の植物防疫所に連絡を取って、不明点を割り出しました。そして、さらにバミューダに問い合わせをします。たとえば「線虫分析レポートは、バミューダ側に決まった書式があるはずでは?」「そのレポートの署名は、どういう立場の人がすればよいのか」などです。そのたびに容子さんは、バミューダの専門機関に出向き、的確な回答を送ってくれました。
このあたりのことは、真吾さんがブログで「球根2」から「球根5」と題して報告してくれた状況に相当します。
手続きは順調に進んでいるように見えました。
しかし……
容子さんの回答を清水さんが植物防疫所に伝えると、先方からは意外な返事が返ってきました。清水さんは「今までのやり取りはいったい何だったのか」と思ったそうです。
つづく……
ブログ屋番頭