山下さんの奥様からのお返事
山下さんのご家族に宛ててお手紙をお送りしたのは、ほぼ1か月前のことになります。実はその後すぐ、奥様からお返事が届いていました。
そのお手紙は、冒頭から
「丁度、柳生真吾様との出会いから十年の歳月を経て、ファンタジスタの皆々様のことを主人に伝えることが出来、本当に有難く感激致しております」
と始まった、真吾さんへの思いにあふれるものでした。
ほかにも、
「十年前、来島された柳生様と共にファンタジーの花を追い求めた一年間が昨日のようによみがえって参ります」
「その花を再現しようと、どこまでも追い求められた柳生様の一念が、あのジョンレノンムージアムでのファンタジスタの活力あふれるイベントとなったのでございましょう」
「柳生様のあのお声、屈託のない笑顔を想い出し胸が熱くなって参ります」
など、真吾さんの名前が随所に出てきました。
さらには、真吾さんと過ごした一年のことを
「花作の六十六年の主人の人生の中で、最も活気に満ちた充実した日々だったのではないかと存じます」
とまで書いてくださいました。
また
「主人が生命をかけて育てた五〇〇種以上のフリージアのなかで、ファンタジーの美しさ、奥ゆかしさ、清らかさ、クリーム入りの柔らかな感触は、他に類を見ないものでございました」
「栽培繁殖に務めたのですが、ウイルスに弱く、十球のうち八球までは抜いて捨てなくてはならない厳しいものでした」
と、ファンタジーにかける思いや、その栽培の厳しさも綴られていました。
そして最後に
「お寄せ下さいましたファンタジスタの皆様方にくれぐれもよろしくお伝えになって下さいますようお願い申し上げます」
との言葉をいただき、短歌3種を添えてくださいました。
このお手紙を読んで私の頭に浮かんだのは、「真吾さんと一緒にこれを読みたかった」という思いでした。そこで、弟の柳生宗助さんにお願いして、この手紙をしばらく真吾さんのお宅に置いていただくことにしました。そして、2月11日に八ヶ岳倶楽部にうかがって宗助さんとお会いし、お手紙を託してきました。今頃、真吾さんはご自宅でこのお手紙をゆっくり読んでくださっていることでしょう。
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さて、八ヶ岳倶楽部で宗助さんとお会いした折、私にとって(そしておそらくファンタジスタのみんなにとっても)すごく心躍る相談をしてきました。その内容については、このブログで追ってお知らせします。乞うご期待!
Lin Dio
」